「書道家」「書家」という肩書きが芸術性を帯びるようになったのはごく最近、明治期・戦後期の人物による活動が大きく貢献しています。
書家が画家と同じように個展を開いて大衆に広め、世界各国を飛び回って日本の書道を広めた女流書家・町春草(まち しゅんそう・1922〜1995)をご紹介します。
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フランス・パリで書の展覧会
権威ある日本書道美術院展で最高賞を受賞した24歳の町が初めて展覧会を開いたのは銀座の百貨店。「書家は男性の職業」というイメージが根強かった当時、はじめてデパートでの書道個展を成功させたのは彼女でした。
その後活動の幅は海外にまで広がり、パリやローマ、モロッコなど世界各地を飛び回って展覧会を開催しました。
書道を世界に発信したニュータイプな女流書家として知られています。